1/2~あなたに捧ぐ花言葉~


「……ったく、、、斎藤も隙が有りすぎなんじゃねぇの?」

「やろうと思えば抜け出せましたぁ!」

「ふーーーん??」

「あ、絶対信じてないでしょ!!」

「信じるわけねーだろ、この細腕で何ができる?」

「私合気道できるんだから!」

「合気道………」

「中3の時、全国1位取りましたけど??」

「満桜ちゃん、か弱くないの、、、?」


少し立ち直ったらしい霖也が話しかけてくるけど、ばっさり言わせてもらう


「うん、全然」

「人は見かけによらないってか……よし、試しに……霖也サンドバック」

「もうやらないからぁぁ!!!!!」

「何よ…霖也ってばケチ」

「いや満桜ちゃんもそこ乗らなくていいからね!?!?」

「ちょっとくらいいいじゃない」

ちょっと不満顔で言ってみる。


こういう和やかな日々が続けばいいと思う。
2人の混じり気のない笑顔が見れるなら、
私は自分の気持ちだって殺せる。
過去なんて暴けなくてもいい。
でも、でもいつか………

2人がいつでもこの笑顔で笑える時が来ますように。


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