1/2~あなたに捧ぐ花言葉~
私が答えに詰まるうちに、少年は真っ直ぐに、容赦なく私に問う。
「死のうと、してたんだ?」
「そう、だよ。…止めたりしないでね」
「…うん、止めたりしない」
「それなら早く、出て行って」
「…君は自分が1人だと思ってるよね?自分が死んでも誰も気にしないと思ってるよね?」
「それがどうしたの?」
いきなり、何なのだろうか。
当たり前だ、私にはもう、無条件に愛してくれる人など居ないのだから。
無条件に愛情を注いでくれていた人を、この手で殺したのだから。
―――そんなの、当たり前じゃない。