1/2~あなたに捧ぐ花言葉~



「……それは違うよ。僕たちは日々、色んなところに生きた証を残す。それは、君も一緒なんだ、だから君が死んだら、どこかで誰かがきっと悲しむ。」

「そんな人いない」


私にそんな人いない。


「いる」

「っ、なんで私に構うの!?君には関係ない!!」

「関係ある。今、君は僕に生きた証を残した。会話をした。目を合わせた。関わったんだよ」

「そ、んな…」


そんなことで、会って数分の人が死んだって、悲しまないでしょう?


「君が死ぬことで、君の死と関係のない人たちが傷つくんだ。君が死んだのは自分のせいかも知れない…そんなことを背負って生きていくんだ」


…そうか、私がいじめられていることを知らない人は、私の死の責任を、自分に、向けてしまうかも、しれない。

私は分かっていなかった。

死ぬのは自分1人だから、って、周りのことを考えていなかった。

それで死ぬなんて、なんだか馬鹿馬鹿しくなってきた。





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