だいきらい。うそ。すき。
教室の扉を開けて自分の机を目指す。

それだけのことなのに、なんでこんなにも心が重たくなるんだろう。

私の地獄は教室の扉を開けた時から始まるんだ。


「あー来たんだー。きっも。」

「ねぇ、神経図太いよね。私だったら学校来るとか絶対無理ーw」


自分の席へ着いた途端、わざとらしく大きな声で言われるのは私に対する悪口で

慣れたから平気だと心に言い聞かせてみるけど

やっぱりこういうものには慣れなくて

泣きだしたい気持ちでいっぱいだった。


でも私は泣かない。

これが精一杯の抵抗だから。
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