レオニスの泪


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久しぶりの出勤の日の朝は、どんよりとした雲が、空を覆っていた。

まるで憂鬱な私の気持ちを代弁してるかの様で、一向に気持ちが晴れない。

自転車を置いて、大学病院の自動ドアをくぐるのに、緊張する始末だ。

金森には定期的に連絡を入れておいたが、その他の人達がなんと噂しているか、想像できる。

あの恋バナ好き噂好きの笹田も、好き勝手言ってることだろう。

だから余計入りづらい。


ーでも、いかないと。


弱気になりそうな自分を奮い立たせて、跳ねる心臓を隠し、店に入った。


「おはようございます」
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