バレない嘘をついてよ。
Prologue
本当は哀しかった。
本当の自分を見て欲しかった。
愛されたかった。
自分を必要として欲しかった。
悪口を言われたくなかった。
上辺だけの関係は嫌だった。
だけど……
嫌いだと言われたくなくて、
自分を偽ってきた。
こんなにも
素直じゃない自分が大嫌いだった。
ーーでも
あなたが私に声をかけてくれたとき
なぜか救われた気がしたの。
あなたは私の敵ですか?
それとも味方ですか?