バレない嘘をついてよ。
「あら、あずちゃん!」
私は澪の家にいた。
「お久しぶりです」
「随分と可愛くなったわね」
今話してるのは、澪のお母さん。
45歳とは思えない綺麗な容姿で、
性格は澪と同じ感じ。
「お母さん、はしゃぎ過ぎだよ」
「あははっ! ごめんね、あずちゃん」
「いえいえ、大丈夫ですよ」
「じゃあ澪、部屋に行ってらっしゃい。後でジュースとお菓子を持って行くわ」
澪は私を部屋に案内した。
「おしゃれだね」
「本当? ありがとう。……久しぶりだね、こうして2人でいるの」
「うん……そうだね」
それから私達は、昔話をした。
澪のお母さんも、たまに話に入り盛り上がった。
「そろそろ帰らないと……」
「もう、そんな時間か。送るよ」
「ありがとう」
私は”お邪魔しました”と言い、
澪の家から出た。