バレない嘘をついてよ。
【一八side】
佐伯に家から追い出されて、
1時間後。
「てか、何でお前と一緒にいなきゃいけないんだよ! 」
なぜか俺は、夏木と一緒にご飯を食べている状況にいる。
「別にいいじゃないか。友達としてさ」
ニコニコ笑う夏木に対して、
俺はため息をついた。
だってそうだろう?
俺はコイツが大の苦手。
いつも余裕ぶって、
計算された言動。
俺とコイツは正反対。
ーーしかも
「こんなところ、学校の奴らに見られたら厄介のことになるぞ」
「んー、まぁいんじゃない? 今は光と陰関係なく、学校の友達として楽しまない? 」
はぁ、コイツの考えていること全く分からない。