バレない嘘をついてよ。


「そういえばね、あずちゃんがこの前リッカと何か話してたな。何か様子がおかしかった気もしたんだよね」

「葯伊江と? まあ、2人ともクラス一緒みたいだし変じゃなくね? 」

「うーん、そうなんだけど……」




奏は首を傾げた。




「何だろう、遠くから見たから曖昧だけど……あずちゃん、泣いてた」

「っ……‼︎ 」




俺はいても立ってられなくなり、
佐伯がいそうな場所に向かった。



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