バレない嘘をついてよ。
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葯伊江 side
この学校は二極化されていた。
オモテはいい奴だが、
ウラは計算高く自分のためなら
何でもやる奴ら。
オモテもウラも関係ない。
自分の思うままに行動し、
思い通りにいかなければ力づくでやる奴ら。
俺はその中で光という立場にいた。
オモテとウラを使い分ける光の方に。
だってそうだろう?
オモテとウラを使い分けなければ、
俺はやっていけない。
これは経験積みだ。