バレない嘘をついてよ。

「まだー? 」


着替えてから、10分後。


鏡に映った自分を見て、私は思った。



絶対見せられない!
思いの外、似合わなかった。


こんな姿、夜神が見たら笑われるに決まってる……。


「……おせーよっ‼︎ 」

「勝手に開けないでよ! バカッ‼︎ 」




私は夜神にチョップをした。


「おっお前、力強いんだよ」



……恥ずかしい。

私は恥ずかしくて、うつむいていた。




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