バレない嘘をついてよ。
6
「ーーでね……てか、梓聞いてる? 」
「えっ、ごめん」
昼休み。
私とマヤは、屋上でご飯を食べていた。
「今日の梓、何かぼーっとしてるね。何かあったの? 」
「……いや、何もないよ」
夜神のこと言えるわけないし……
誤魔化すしかないよね。
「ふーん……」
「んで、どーしたの? 」
話を変えるため、
私は違う話をふった。