バレない嘘をついてよ。

誰もいない校舎は少し不気味。



「じゃあ、ちょっと待ってて! 」




詩織は教室へ走っていった。



まだ日は落ちていない。
窓にオレンジ色の光が差し込む。




「タクト、お前……‼︎ 」



違う教室から、
怒鳴り声が聞こえてきた。


タクトって、詩織の彼氏じゃん。
何かあったのかな?

< 77 / 222 >

この作品をシェア

pagetop