バレない嘘をついてよ。


「……詩織? 」




詩織は教室の前で棒立ちしていた。
問いかけても返事はない。





「タクト……? やだよ、やめてよ‼︎ 」



詩織のか細い声が聞こえた。



「詩織⁉︎ 」




私は教室の前まで来た。




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