バレない嘘をついてよ。

「んー、でも」


マヤはお茶を置き、窓の外を見つめながら言った。


「あたしさ、嫌いなんだよね。長岡さんみたいなことする人が。……弱い者いじめみたいじゃない? 」

「うん……そうだよね」


正義感に満ち溢れるマヤ。
私と正反対。マヤが白なら私は黒。


時々マヤが白すぎて……眩しくて、
直視できなくなる。

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