宿命の奇―destiny―
第一章

開始解し

ジリリリ

目覚まし時計が鳴った。

布団から手を伸ばした。

音が止まり、時が止まったような感じだった。

布団からゆっくり起きた。

「おっは~!せ~ちゃん♪」元気よく玄関が開いた。

テンション高いな。

妙な関心をした。

「おはよう。小闇ちゃん」

「相変わらずテンション低いですねー!」

「小闇ちゃんが高いんだよ」

小闇ちゃんは、赤髪にロングのいかにも明るい女の子。

小闇ちゃんは、手馴れた手つきで料理をしだした。

「今日は、玉子焼きとサラダでいいですか~?」かわいい言い方で聞いてきた。

「うん。何でも食べれればいいよ」僕は、言って後悔した。

シュパッ!!

その音は、小闇ちゃんが持っていた包丁を投げる音だった。

「せーちゃん??」怒り気味の小闇ちゃんが近づいてきた。

「朝食は、とても大切です!!」鼻いきが聞こえそうな息遣いで話した。

「うん。分かってるから」

「分かればいいんです!何のために私が毎朝来てると思っているんですか!!」

「そうだね」落ち着いて話した。

「朝ご飯だけじゃないです!!昼も夜も大切です!!」小闇ちゃんの怒りが収まりかけ朝ご飯にとりかかった。

恐るべし船沢 小闇。

しばらくすると、いいにおいが部屋中に漂う。

「できましたよ」たくさんの料理を持ってきてくれた。

「いただきます。」僕は、箸で少しずつ口に運ぶ。

30分後

「ごちそうさま」小闇ちゃんが作ってくれた朝ご飯をたいらげた。

「お粗末さまでした。それじゃ私は、これで失礼します。また夜に来ますから」そういって小闇ちゃんは、部屋を出て行った。

残った僕。

_こんな僕のためにね?__
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