【完】向こう側の白鳥。








ピンポンピンポンピンポ……





「……あ、止まった。」





ガンガンガンガンガン!!





インターホンの次に鳴り響くのは、誰かが家のドアを蹴る音。





「ちょっ、これって通報した方がいいんじゃ……。」





私がそう言って沢渡先輩を見たとき、先輩は顔面を青白くしていて……。





「沢渡先輩!?」



「やばい……アイツ、どんなけ不機嫌なんだよ……。」





アイツ……?



沢渡先輩、さっきも言ってたけど……。





ピンポンピンポンピンポン


ガンガンガンガンガン


ガチャガチャガチャガチャ





「開けるから!! 開けるから止めろ! ドアが壊れる!!」








< 235 / 390 >

この作品をシェア

pagetop