【完】向こう側の白鳥。
結局、その話はそこで終わり。
学校に着いてからチャイムが鳴って、私達は別々の教室へと入って行った。
六限、最後の授業中。
ふと私は窓の外を見た。
つまらない授業。
お母さんの血を濃く受け継いだのか、頭の良さは元からだった。
ボーッと外を見ていても、当てられれば私は簡単に答えてしまうから。
そのうち、先生も何も言わなくなった。
「白鳥ー。そんなに俺の授業はつまらないか?」
と言っても、極まれには注意してくる先生もいる。
「何? かっちゃん。」
「『何? かっちゃん。』じゃねえよ。」