【完】向こう側の白鳥。
そう言えば最近、あんまり眠れてなかったかも。
いつも通りベッドに寝転んで、目を閉じて、眠ってるつもりだったけど。
何だか微妙に意識は残っていて、あれは“眠ってる”って言わなかったのかも。
「心当たり、あるんだな?」
かっちゃん先生の問いに、恐る恐る頷いた。
パコーン!
瞬間、頭に軽い衝撃。
「いっ!?」
「あほか!!」
なんで関西弁!?
「年頃の女が夜更かしなんて、成長にも肌にも悪いだろーが!」
「なっ、そ、そんなの私の勝手でしょ!」
「勝手じゃねーよ! その夜更かしで、お前は周りに迷惑をかけてんだ! 考えろ!」