【完】向こう側の白鳥。
沢渡先輩は隣にいてくれたけど、友達と彼氏は違う。
ひとりぼっちは、辛かった……。
「……いいよ。」
私達、また、友達に戻れるかな……?
「柚子ちゃん、もう沢渡先輩を苦しめないでね。もちろん、一ノ宮先輩も梅芽ちゃんもだけど。」
「うんっ。……でも、やっぱり心配だから、菜子ちゃんが沢渡先輩のことを見守ってあげてね。」
「ゆっ、柚子ちゃん!?」
顔が真っ赤になって、ボンッと音を立てた菜子ちゃん。
すっかり昼が過ぎて、ファミレスで昼食を済ませてお開き。
菜子ちゃんは今から学校に行くらしい。
沢渡先輩が心配だから、って。
……二人ならきっと、上手くいく気がする。