【完】向こう側の白鳥。
断られるのは分かっていた、だけど……。
「ひゅーひゅー、俊二告られてやんのー!!」
「可愛いじゃーん、中学生だろー?」
「え、もしかして付き合うわけ? それってロリコン枠!?」
きっと、周りの人がそうやって冷やかしたのも理由だと思う。
だけどあの時の言葉は、私には重過ぎた……。
「バカじゃねえの! オレが好きとか止めろよなっ、オレまで変な噂立てられるだろ!! オレはお前なんざ、ちっとも好きじゃねえんだよ!! 消えろ!!」
元々、俊二の言葉遣いがキツいことは幼なじみだから知っていた。
その言葉は思っていたよりもキツかったけれど……。