【完】お嬢さまの隣りで。(短編)
ある日の休日
チュンチュン……
午前8時。
薄いピンク色のカーテンを開けると、小鳥のさえずりが聞こえた。
大きな窓からは、雲一つない青空が見える。
「今日も良い天気ですね……」
思わず呟くと、この部屋で飼っている猫のアリスが僕の足元にすり寄ってきた。
「アリス……おはようございます。」
僕はアリスに挨拶をして、抱き上げる。