生意気なアイツが好きなんです!!!
葵side
「これでいーい??」
彩花に手渡された水着を着て、一回転する。
ほんと、水着着るのなんて久しぶり、、。
私が避けてたっていうのもあるけど、機会がそもそもなかったからなぁ、、。
「いい!めっちゃいい!サイズも大丈夫そうだし」
水着を着ている私を見て嬉しそうに笑う彩花
そんなを彩花を見ていると自然と顔がほころぶ
「ん~!でも胸かちょっとキツイかな、、。笑」
冗談めかしてそう言うと、もう!といって軽く私の頭を叩く
「じゃあ行こう!先輩たちなんて言うかなー??」
「う、、反応がちょっと心配、、。かも。」
だって、あの事件があってから先輩たち異様に優しいし。
やっぱり気を使わせてるのかな、、、。
もういいのに。
そろりそろりとプールへと続く階段を登る
素肌を風が撫でる感触も懐かしい。
プールサイドへ足を踏み入れると、辺りがいきなりざわついた。
みんな私の方を見てる、、のは気のせいじゃないよね!?
やっぱり変だよね?
着なきゃよかった、、、!!!
思わず下を向いてうなだれると、頭の上から声が降ってきた。
「あ、あおい?よね?」
「夏菜子先輩、、、。」
立っていたのは女子水泳部キャプテンの稲見夏菜子【イナミカナコ】先輩。
ショートカットの可愛いらしい先輩だ。
「どうしたの?そこかっこ、、」
ど、どうしよう!?怒られる!?
「す、すみませっ、、、「かーわーいーいーーー!!」」
わわっ!!
私にいきなり抱きついてくる夏菜子先輩。
ぎゅうぎゅう抱きついてくるから、ちょっと苦しい、、。
「葵の水着見るの久しぶりー!!ほんと、どーしたのー??」