[中]cherish!!
『リムジンじゃなくて徒歩だし!!』
結構強気な口調でウチは克巳君に言う。
すると、次は悠輝君が謎めいた顔をして聞く。
『なんで徒歩なわけ??大企業の娘だったら、普通裏企業とかから狙われるんじゃ??ちょっと無用心じゃない??』
その言葉にウッとなるウチと茉李の顔。
反抗するように言い返す。
『ウチは護身術、ちゃんと毎日練習してるから大丈夫だし!!』
ウチに続くように茉李が言う。
『ウチだって、ちゃんと毎日家のトレーニングルームで練習してるもん!!』
茉李も強気な口調。
それに歯向かうように克巳君が口をだす。
『でもさ、百%相手を倒せる自信、あるわけ??』
この言葉に顔がひきつる。
それは自分でも解る。
『いざとなったらさ、俺らが助けてやるから!!』
調子良さそうに言う克巳君。
でも、この時は適当に流してたけど、
まさか本当に助けてもらうなんて
夢にも思わなかった…
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