[中]cherish!!


―――ガラッ


教室のドアを開けると、事件の話しで持ち切り。


悠輝達は…


『まだ来てないか。』


ボソッと小声で言い、自分の席に着いた。


『あー!ヤバイ、頭痛いよぉ(涙)理恵はぁ?』


涙目になりながら後ろを向く茉李。


『ウチだって頭痛いし。』

ヤバイなぁ…


テスト終わったら早退しようかなぁ…


『おっす!理恵!!』


いつの間にか隣には悠輝が座っていた。


机に突っ伏しだったから肩が痛い。


『おはよぉ…悠輝…。』


なるべく平常心を装ったつもり。


すると、額に冷たくて大きなものが当たった。


『うわっ!お前、スゲー熱!!早退した方がいいんじゃね?』


手の正体は悠輝だった。


ヤバイってこれは…


皆見てるし…(いつの間にか来ていた克巳君はにやけてる。)


熱上がりそう…












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