高校球児に女子大生が恋をした。
前の男の子たちと何度か
目は合っていた。
すると1人の男の子がくるりと
振り返り、
私を見てきた。
「あの、どこから来たんですか?」
「えっ…?
あぁ、私は神奈川だけど。
他の子は埼玉、茨城、千葉とか…」
「そうなん?
みんな違うんやな。」
「どこから来たの?」
「出身は奈良やけど、
高校は徳島の高校通っとる。」
背の小さい方の男の子が
しゃべってくれた。
「お客様何名様ですか?」
「四名です。」
「お次のお客様は?」
「四人です!」
「すみません、次の回のご案内に
なりますので」
前にいた男の子たちと
乗る手前で離れてしまった。