高校球児に女子大生が恋をした。
私の一目惚れだった。
背の高い彼、
どこか温かくてかっこいいと言うより
可愛くて、
笑った顔を見るとこっちまで
嬉しくなって
毎朝同じ電車に乗れると嬉しくて
たまたま電車で彼と私の仲のよい後輩が一緒にいるところを見た。
チャンスだと思った。
ここでいかなきゃ、
私の存在すら知ってもらえない
そんな気がした。
だから気づいたら声をかけてた。
「逗子から同じ電車によく乗ってますよね?」
彼は私の存在に気づいてくれていた。