高校球児に女子大生が恋をした。
「だからもう笑えや、
日本一になったる。
日本一かっこええ高校球児に
なったる。
そしたら美羽を迎えに行く。」
口だけかもしれない、今だけかもしれない、
でもその時信じたかった。
やっと見えた光な気がした。
私が恋をしたのは
会えない距離に居る
甲子園を目指す高校球児だった。
大学生の私が恋をしたのは
高校二年生だった。
一度しか会ったことのない彼に
私は恋をしてしまった。