高校球児に女子大生が恋をした。


「これで大丈夫かな?」


「はい、ありがとうございます!」




「美羽~いこー!ファストパス間に合わなくなっちゃう!」



「あっ、うん!
 ごめん~!じゃあ、私行くね!ありがとね~」



「あっ、あの!」



「ん?」



さっきの背の高い男の子だった。


「いや…なんでもないです。

 ありがとうございました!」



その男の子はにこっと笑った。


「こちらこそ、ありがとね!」



私たちは手を振り、
その場を離れた。



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