高校球児に女子大生が恋をした。
「あいつらなにしてんだよ。高校生のくせに…」
「いや、まあ、酔ってたし…仕方ないよ。」
「美羽平気?」
「…うん。」
「ひろのことはもう忘れろ。
あいつらには勝手にエッチでもなんでもやらせとけ。」
「…っ。」
ポロポロと流れ落ちる涙。
佑都がきてくれなかったら、私はひろたちのエッチでも見せつけられていたのか?
あんな人じゃなかった。
それしかもう私の頭の中にはなかった。
「美羽、聞いてくれ。」
「…なに?」
「俺、美羽がずっと好きなんだけど。」
_______ん?
「俺、高1の頃から美羽が好きなんだけど。」
________はいっ?
流れていた涙もいつの間にか
枯れていた。
なに?何が起こった?
「別に付き合うとかそんなんはしなくていいから。
ずっと言えなかったから、
今言った。」
「へ?へ?いやいや、急過ぎるよね?!」
「もうざっと四年は好きだよ。」
「ちょ、まってまって、えー?!」
「なーんてな、ほら泣き止んだ。
美羽は笑ってる方がいい。」
「はー?なに?嘘だったん?もー、一瞬どうしようかと思ったじゃん!
ばかー!」
私は思いっきり佑都の背中を叩いた。