蕾 〜A bud of fate〜
「お前いつの間にこっちに!?」
「んぅ?5分前ぐらいかにゃ?いつ気付くんかにゃぁっ?って思ってさ。なのに夜運にゃん、全然気付かにゃいもぉん!びっくりしたぁ」
後ろを振り向くと、俺の後ろで猫己が仁王立ちをしていた。
なんで?
尻を崩壊させるだけじゃ物足りないの?



「いや…話しかけろよ…」
すると猫己はニヤニヤしだした。

…ドン引き。


「だぁかぁらぁー、今話しかけたじゃん!んじゃ夜運にゃんが「!?」って顔するからぁ…夜運にゃん今日おかしいぃ。」

「別におかしくねぇ!」
腹が立ちましたので、猫己に強烈なデコピンをかましてあげました。

てかさ
!?って顔って、どんな顔だよ。



「いったぁい……ひどいにゃぁ……」

猫己は涙目で、でこを押さえている。
尻を生け贄に捧げた甲斐があったぜ!


「ふんっ。人をおちょくるからだ。」

っと言い残し、また寝ようと机に突っ伏した。
おやすみ、みんな。アデュー☆キラーン















「世界が終わりを告げる夜に朝日を夢見るあの子の近くで見守る父親の同僚の息子の逞しいパンチと言う名のキック!」


っと叫び声と共に、頭に衝撃が走った。



本当に世界が終わる感覚でした。ありがとうございます。


それと同時に三時間目のチャイムが鳴り響いた。

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