蕾 〜A bud of fate〜
んでみんな大好き昼休み。
え?別に昼休みとか特別好きじゃない?
おいおい。
ちょっと裏で話そうか?


ってのは冗談だわよ。


いきなりだが
花朔と屋上に行きました。
ランチタイム!


「あのさ、とりあえず病院のやつ俺も手伝うよ」


焼きそばパンを頬張りながら花朔はしゃべる。汚い。そば飛んでるって。

「口の中、無くなってから喋れ。っていうか当たり前だろ。おまえが持ってきた仕事だろ?」


「いやけどそこであえて手伝う俺すごくね?」


……え?なにこの子?



「…はいはいすごい。あっ、確か最近できた病院の近くって…確か公園の近くじゃなかったっけ?」


「…んー…確かあったような…」


花朔は焼そばパンを食べ終わったようだ。


頭を抱え込みながら考えた後、花朔が…


「あー…あるあるっ!ちょっとでかい公園がっ」

といきなり叫んだ。
うるさいよ。

「やっぱりなぁ…猫己が言ってた場所、なんか聞いた事ったからもしやと思ったんだ。」


「そか…すごいなー」


「うん。すごいと思う所五ヶ所ぐらいあげてほしい所だけど…俺ら……行かないと駄目な所なかった?」
と俺が言うと
花朔はこちらを見た。
目線が合い、見つめあう形になった。


なにこれ。



そして花朔の言葉に血の気が引いた。

「な、なに見てるのよ…///視線が熱いわ……だ、駄目よ、私達男じゃない…危ない恋じゃないっ///」


え……?
本当になんなのこの子…
暑さで可笑しくなってるんじゃ…


「いい病院…紹介してやんよ」


「そしてそこから始まるラブストーリー!やべぇ、これ映画化すんじゃね!?」
親指を突き立てんな。




あれ…?
こいつが馬鹿なんだよね?

俺が馬鹿だから話通じないとかじゃないよね?
俺のはちゃんとした日本語で
普通通じるよね?
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