蕾 〜A bud of fate〜
「浜卑(はまび)ですよ!ほら!」
そう言って
ゴミ箱を外すと、なんか…汚いとしか言えない状態の花朔がニカッとしていた。
本当に汚い…。
「は……浜卑…なんしてるんや、お前…」
まぁ、普通はそう聞くだろうな…
「そこに座ってる華巳君がゴミ箱をダストシュートしてきました。」
なっ
おま……
裏切りっ…
「それには訳が。浜卑が馬鹿にし過ぎたからダストシュートになりました。」
「いいえ。華巳君がいきなりダストしました」
「いや、浜卑が馬鹿だからダストなんです」
「お前ら、さっきからダストダストうっさいねん!なんやねんダストって!」
先生ぶちギレ。
すると空気になってた猫己が、
「とりあえずさぁ…三人揃ったからぁ…もういいでしょぉ…私は帰るにゃぁ」
っと。
私、この人達とは関わり有りませんわよ。
みたいな視線を送って逃げやがった。
後程、でこぴんだな。
「も、もういい…お前ら教室帰れや…次からはちゃんてせぇよ…。」
呆れかえって、怒る気も失せたのか。
ラッキー!
とりあえず帰れと命令が出たので帰るか。
「「はーい」」
俺と花朔が一緒に返事し職員室を後にした。