龍蝶~闇に隠された愛~【下・完】
静まり返る倉庫。
「一翔がお世話になっているのはここですか?」
見知らぬ女性が気付かないうちにいた。
「久しぶりね匡さん。」
(綺麗な人…)
「お久しぶりです。蓮華さん。」
どうやら匡さんの知り合いだったらしい。
「二富 梨華さんはどちらにいらっしゃる?」
「ここにいます。」
匡さんはそう言って私を綺麗な女性に差し出した。
「私!?」
「一翔とお付き合いなさっている二富 梨華さんですわね?」
女性はそう言って私に近づいた。
「え、えぇ…。」
「お願いします。一翔と別れてください。」
女性はそう言い頭を下げた。
「えっ?」