龍蝶~闇に隠された愛~【下・完】
私は梨湖に電話をかけるためスマホをとった。
〝プルッ…プルルッ…プルルッ…〝
『もしもし?』
「梨湖?」
『お姉ちゃん!もーどうしてこっち来ないの?』
「ごめんね~沙絵子さんと一緒にいてさ。」
『どうして…?一緒なの?あの家に!?』
「梨湖、落ち着いて。沙絵子さんはちゃんと私たちの事考えてくれてるから大丈夫だよ!」
私は電話越しで怒る梨湖をなだめた。
『だって沙絵子さんだよ!?』
「うん。」
『ありえない!!』
そう言って梨湖は電話を切ってしまった。