龍蝶~闇に隠された愛~【下・完】

「だから、もう終わりにしよう…」


一翔はそう言って手を放した…。


(泣かない…泣かないよ…)


「…うん、」


私は着替えた。


「バス停まで送るよ。」


どうして私はここで送るなんて言ったんだろうね…。


あんな息苦しい時間が続くなら送らないほうがよかったのに…。


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