龍蝶~闇に隠された愛~【下・完】
中々離さない一翔に私は言った。
「…離してよ…」
「…梨華、俺「離してよっ!!」
嘘だよ…本当は離さないでよ…
またそばで愛してるって言ってほしいよ…
静かに、一翔の手が私から離れていく…。
どうしてなんだろう…
なんで、私は素直じゃないの…。
バスの扉が閉まる。
一翔は扉の前で立っていた。
(これ以上、顔見れないよ…)
私は歩き出した。
独りで歩む道を選んだ。
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