龍蝶~闇に隠された愛~【下・完】
「…。」
「……。」
「梨湖、梨華はこれでいいって思ってるんだよ。これはあんたの問題じゃない。梨華の問題だよ。あんたが口を出していい事じゃないんだ。」
「…何よ今更あんただって「私はあんたらの母親だよ、梨華とは少なくとも一緒に暮らしてきてたからわかるよ。この子が後悔だらけの人生をわざわざ選んでることも一番自分が辛い事も知ってる。」
「梨湖だってこのままじゃいけないことくらい分かるでしょ。学校にも行ってないあんたに口を出すなんてことはできない。梨華の人生は梨華のもの。良いね。」
沙絵子さんはそう言って部屋に入っていった。
「…。」
「…。」