龍蝶~闇に隠された愛~【下・完】

家に帰っても心は晴れなかった。


ベットに横たわった。


目からは雫が垂れて・・・。


何もする気は起きなくて。


そんな時、携帯が鳴った。


「もしもし…。」


「出た。」


そう言ったのは匡さんだった。


「なんですか。」


「さっき来てただろう。」


「ええ、いましたよ。どこかの誰かさんはもう隣に黒姫がいましたけど。」


「まぁ、それは、あれだ。違う。」


「そんなわけないでしょう。ていうか、電話してこないでください。もう黒蝶とは関係ないんです。」


なるべく、冷静に、平穏に。


そう言った。


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