龍蝶~闇に隠された愛~【下・完】
「これがあれば梨華は俺のだって証明できるだろ?もう誰に邪魔されずに済む。」
小さな箱に入った”それ”は倉庫のライトに照らされ光輝いていた。
「これ…。」
「ほのかの姉さんがchannelの取締役だったから頼んだんだよ。」
「channelってめっちゃ高い…ジュエリーショップじゃん…。」
私は一翔に渡された箱をもう一度見る。
「受け取って、くれるか?」
「梨華さん」
「お姉ちゃん、受け取りなよ!ずっと待ってたじゃん!」
口々に言う。