生徒会長は女王様
 「今日で遅刻32回目。
 入学してから毎日ですよ。」

 「はぁ…」

 「明日は遅刻しないで下さいね。
 遅刻したらこちらもそれなりの対処をします。」


 
 脅しかよ…



 校舎に入って行く生徒会長の後ろをゆっくり追いかけると、急に立ち止まって振り向いた。


 「今日の放課後。
 生徒会室に来て下さい。」

 「え?」


 
 何で!?



 それだけ言ってスタスタと歩いて行く生徒会長を見ながら、俺は首を傾けた。



 なんかしたっけ?
 
 いや、かなり遅刻してるし宿題もしないんだけどさ。
 それって生徒会室に呼び出されるもんなの?

 まぁ、何にしても生徒会室は一般の生徒は立ち入り禁止。
 中には入れるならいいじゃないか。

 ちょっとドキドキするね。



 1時間目が終わる寸前、教室に入ったら先生に呆れた目で見られた。

 予想通りというか、終礼で立ち上がった皆に「記録更新!」と笑顔で迎えられた。

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