生徒会長は女王様
 「かまうって?」

 「前から思ってたんだけどさ、何で俺にかまうんだよ。
 初めて会った時から来いって言われてこうやってここに来てるけどさ、なんで俺にそんなこと言ったわけ?」

 「う~ん…
 何でだろ?」

 

 何でだろって……



 「あれだね。
 簡単に言うと……気に入っちゃった。」


 
 ……はい?……


 
 「えっと…それはどういう…?」

 「だからね、気に入っちゃった。」


 そう繰り返して、微笑んだ。

 
 「一目惚れっていうの?
 こういうの。
 そんな感じ。」

 
 ちょっと頬を赤らめ、はにかみながら言う会長はとっても魅力的で――…

 リアクションに困った。


 
 いや
 だっていきなりそんなこと言われても困るじゃん!!

 気に入っちゃった、とか一目惚れ、とか……

 そんなの急に言われてもさ!



 ボケ―ッとしていると、会長が「祥は?」と聞いてきた。

 
 「お、俺?」

 「あたしのこと、好き?」

 
 い、いきなりそなこと聞かれても……

 
 「え
 す、好きっていうか……なんていうか……」

 

 会長の言葉は本気にしていいのか?



 そこからの問題に返答に困っていると、会長が遮った。

 
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