泣き虫彼氏と強がり彼女。【上】
「今日って何曜日だ?」

麗都が聞く。

「えーと…。水曜日だよ。」

蓮唯はスマホを取り出し言った。

「サンキュー。」

麗都はそういいまた何かを書き始める。

「マジで何やってるの?

怖いんだけど麗都がなんか書いてるとか…」

「お前兄に向かってそんなこと言うなよな。

まぁ…かわいいから許すけど~」

「キモイ。」

蓮唯にピシャリと言われ落ち込む麗都。

「うぅ…痛い…。」

「で、本当に何書いてるわけ?」

「なんでもねぇよ~。」

そういい部屋にこもった。

(ニート到来かな…。)

そう思いながら自分の部屋へと足を進める。

〝チリリ~♫チリリ~♫〝

蓮唯の携帯が鳴った。

(誰…?)

相手は朱音だった。

「もしもし…」

戸惑いながら蓮唯は電話に出た。

『蓮唯…?』

朱音は困ったような声で言った。

< 103 / 110 >

この作品をシェア

pagetop