泣き虫彼氏と強がり彼女。【上】
.....翌日.....

「じゃ、蓮唯明日ね~」

朱音はカバンを持って楓のもとへ行った。

「じゃぁね、デート楽しんで~」

「デ、デートじゃないって!!」

そういい走っていった。

「ふぅ…」

(正直優の執事の佳先生には会いづらいなぁ…)

そう思いながら部屋の扉を手をかけ、開けた。

「こんにちわ。」

佳はいつもどおり紅茶を用意していた。

「佳先生…あの…」

「アメリカのことではなく、優様のお話を先にしましょう。」

「え…?」

「座ってください。」

蓮唯は言われたとおり佳に向かい合う形で座った。

「まず、優様からお話は伺いました。」

「?」

「ここ最近優様はお疲れのように見えました。

それは、あなたと別れた後からです。」


「そんな…だって優は…」

「あなたの夢のためです。」

佳は言った。
< 106 / 110 >

この作品をシェア

pagetop