泣き虫彼氏と強がり彼女。【上】
「私の夢…のため…?」

「はい。優様はあなたに叶えてもらいたいのです。

世界に羽ばたくシンガーになってもらうことを…。」

「優様はいつも私があなたの話をするとお怒りになりますが…。

それは楽しそうに聞いてらっしゃるのです。」

「優が…?」

「あなたに別れを告げたのも…

きっとあなたがアメリカ行きを快く行けるようにだと思いますよ。

優様はそういう人です。

確かに弱虫で泣き虫な人ですが…」

佳はそういいドアを見つめた。

「ですよね?優様。」

「え…?」

ドアが開くとそこには優の姿があった。

「なんでわかったんだよ。」

「え?えぇ…?こ、ここ女子だけ…」

「私が呼びました。」

混乱している蓮唯に佳はいった。

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