泣き虫彼氏と強がり彼女。【上】

「は、はい!!」

「何あんた…驚いたわけ?」

蓮唯の思いがけない質問に優は顔を真っ赤にする。

「ほぉ～図星なんだ…。」

「な、なんですか!!別に…そんな…」

「ここら辺じゃあんくらいの家普通だよ。」

「え…?」

「聖ロンドリア女学園が近いし、世界の大金持ちの御曹司だとか色々いるもん。
それに引っ越してきたのは向こう。聖ロンドリア女学園は元々あったんだよー。」

蓮唯はそういう。

「そう…なんですか…」

優は新事実に納得をする。

「あ、僕…ここ…なんで…」

「あ、私もこっちー…――――――――」

「ってあんたかい!!!」

蓮唯は突然大声を出す。

「ひゃぁ!?」

「あんたが隣の引っ越してきた人なわけ!?
はぁぁ??麗都どういうことよ!!
私があんたに会ったのなんて今日で二回目じゃない!」

蓮唯は意味不明なことをスラスラと言った。

「え…っと……」