泣き虫彼氏と強がり彼女。【上】
麗都は扉の前で立ち尽くす。

(蓮唯…どうしたんだ…?)

「はぁ…。まさか優が隣なんて…」

(ていうか私優の家がとなりだからってなんで怒ってんの…?)

蓮唯は今まで怒っていた自分が恥ずかしくなって来た。

「うぅ…なんか居づらいなぁ…」

すると蓮唯はジャージに着替え部屋を出た。

「あ…れ、蓮唯…」

麗都は戸惑いながら蓮唯に話しかける。

「ちょっと走ってくるね。」

蓮唯は笑顔で言った。

「!おぅ!!いってらっしゃぁぁぁい!!
気をつけるんだぞ!?何かあったらすぐケータイにかけていいからな?」

「あぁ~わかった、わかった。行ってきます」

蓮唯はいつもどおりの麗都を軽く流し走りに行った。
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