泣き虫彼氏と強がり彼女。【上】
「あぁ、今日の授業は一時間で終わりだ。」

楓は教室に戻って言う。

「えぇ?」

朱音は残念そうに言う。

「音楽専門だけ残れ。」

そういいスタコラと歩いて行った。

「えぇ…」

蓮唯の言葉とは裏腹に朱音はガッツポーズをしていた。

「じゃぁ…蓮唯さん。朱音さんわたくしはこれで…。」

希子は笑顔で言うと教室を出た。

「いいなぁ…希子…」

「蓮唯!!さっき亜藍先生が言ってこと分かってないの!?」

肩を落とす蓮唯に怒る朱音。

「違うよ!!だって…。」

「まぁ、いいじゃん!頑張ろう!!」

朱音はそういい楓のもとに行った。

「あ!待って朱音!!私を置いてくなぁーーー!!」

蓮唯は急いで朱音の後を追い走る。




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