泣き虫彼氏と強がり彼女。【上】
「ちぇ…麗牙も同じ気持ちなのにぃー?」

麗都は麗牙と一緒に歩いていく蓮唯を見ながら叫ぶ。

「ほらほら麗都。

これから収録なんだから~」

美麗は麗一にひっつきながら言った。

「俺もでる?」

「出たいのか?」

麗一が聞く。

「そりゃ…

可愛い妹が出ているテレビに俺が出ないでどうするんだよ。」

「いいぞ。」

「え?」

「家族みんなで出ようじゃないか!

はっはっは。」

「お、お父さん!?

ダメでしょ!!私の存在隠してるって…」

蓮唯は麗牙の元を離れて麗一に近づいた。

「そうだが、この際だから発表していいと思うんだよな…

ねぇ、美麗?」

「そうよね!私もそう思ったの!」

(もうやだ…この人たち。)

「俺は賛成。」

「俺も。」

麗牙と麗都は笑顔で言った。

「「だってこんな可愛い妹を全国のみんなに知ってもらえるんだよ!?

本当は嫌だけど蓮唯のキュートさをわかってほしいもんだな!」」

(なんでこういう時にピッタリ息が合うんだ…)

「麗都も麗牙も賛成だし、ね?蓮唯いいじゃない。」

「…わかったよ。でも一回だけね。

これで最後!!私は歌手になるの。」

蓮唯はそういいスタジオに入った。

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