泣き虫彼氏と強がり彼女。【上】
そんな些細なことで気持ちが揺らぐ。

「ごめん!!蓮唯!!遅れた!!」

いつもより男の子っぽい口調……。

「本当。遅い!!」

蓮唯は鼻を真っ赤にして言う。

「ごめん…。」

だけど優は変わらない。

申し訳なさそうに下を向いて言う。

「…肉まん奢ってくれたら許す…。」

蓮唯は小さく言う。

「…うん!」

優は笑顔になり蓮唯の手を取る。

「ちょ…なに!?」

驚く蓮唯は後ずさる。

「寒かっただろ?だからと思って…。

いや…だった?」

優は少し伸びた背から言う。

「いや…っていうか…びっくりした…//」

蓮唯は恥ずかしそうに言う。

「じゃ、行こう?」

優はそういい繋いだ手を自分のポケットに入れ歩く。

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